「一つのことを極めればそれは道となる。」過去の偉大な方々は言ったものだ。
料理はシェフであるその人の人柄を表す。そしてシェフにとって料理は人生そのものだと思う。
中山シェフとの出会いは、自身がRESTAURANT TOYOの顧客であった事から始まった。
ひとえに食するという事、それは人それぞれの思考によって、又その置かれている状況によって変わってくる。子供がワクワクするファーストフード、日常で便利なコンビニのご飯、腹を満たす食堂の飯、毎日を支える家庭料理、ルーツを見いだす郷土料理、そしてある時は、大切な時間を過ごす時に食す息を呑むような美しい料理。それらは全て世の中に必要な食事であるのだと思う。
TOYOレストランでは、カウンターに座るお客様の気持ちを察する心遣い、食材の持っている力を最大限に発揮するための洞察力と集中力。その空間において、もてなす最上級の想いがある。それが料理に通じるTOYOの世界観だと感じる。究極に言えば、シェフの料理は芸術的且つ、その類い稀なる美味しさだけが目的ではない。
先日、中山シェフと熊本の生産者の方々に会いに行った。小さな手作りの生産者達は、愛情を込め誇りを持ち育てたその食材を、表現者に託す。そして表現者であるシェフは、その食材の持っている自然な力や魅力を本能的に感じ、そしてその食材と対話する。そしてそこに見えない絆が築かれて料理として導かれ、新たなTOYOの料理としての世界が広がってくる。
料理を通じて人生を学ぶ。
職人ではなくても、中山シェフから多くの学びがある。
多くの方にTOYOの世界観を感じていただきたく、TOYO JAPANは始動しはじめました。
Team TOYOは、これからも多くの方々と繋がりを持ち続けていきたいと考えております。
まだ小さな一歩ではありますが、今後ともTeam TOYO を何卒よろしくお願いします。
阿部洋介