Restaurant TOYO Tokyoソムリエの徳重雄大です。
プロフィール http://toyojapan.jp/staff/tokushige/
インスタグラム https://www.instagram.com/yudai.tokushige/
本日は、
2008 Puligny-Montrachet Louis Carillon
Leflaive(ルフレーヴ)と並ぶPuligny(ピュリニー)の代表的な生産者です!値付けは控えめですが、安定的で高品質なワインを生み出す生産者。
この造り手が持つ一級畑、Champ Canet(シャン・カネ)は特級に迫る品質を持つ畑で、Combettes(コンベット)の
上部に位置します。Meursault(ムルソー)よりですな
Sauzet(ソゼ)、Olivier Leflaive(オリヴィエ・ルフレーヴ)、Ramonet(ラモネ)、Jean-Marc Boillot(ジャン・マルク・ボワイヨ)などこの村でもトップの造り手もこの畑を
手掛けています!
ルイ・カリヨンが築いたドメーヌは、2010年ヴィンテージからジャックとフランソワのふたりの息子に分割されています。Bienvenus(ビアンヴニュ)を相続したのは、長男のジャック。
【コメント】
輝きのある濃いめのイエロー。
香りは控えめな印象の中にレモンや文旦、グレープフルーツなどの柑橘やミラベルといったフルーツ、さっぱりと上品なアカシアの蜜のようなニュアンスもある。石灰由来の硬質なミネラル感と同時に上品な樽使いを感じさせる上質な
無塩バターやフレッシュクリームの香り。
柔らかなアタックにほのかな甘味、酸味は優しい。味わいの後半に感じる穏やかな苦味は、樽熟成の中で培われたもので木樽のニュアンスが溶け込んだタニックな苦味。
複雑かつ秀逸なワインがゆったりとした秋の夜長のような
余韻を創り出している。
お鮨であれば、鯛や平目など白身のタネや赤身なら中トロなども良いだろう。
フレンチであれば、Vapeur Cuitして繊細に蒸気で火を入れた魚料理にバターのソース。