Restaurant TOYO Tokyoソムリエの徳重雄大です。
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先日、試飲させてもらった2種類のワイン↓
*2019 Erse Etna Bianco Fessina (Sicilia)
地中海に浮かぶSicilia(シチリア)州は、イタリア最南端に
位置し、同国最大の州。Veneto(ヴェネト)、Puglia(プーリア)と並ぶワイン大生産地である。
そんな島から生まれるこのワインは、Carricante(カッリ
カンテ)、Catarratto(カタラット)などのブドウ品種から成る。
ワイン名の「Erse(エルセ)」は、ギリシャ女神の涙のしずくの意。
標高の高いEtna(エトナ)では太陽の光が強く、常に風が吹いて湿気が溜まらないため病害対策もほとんど必要ないそうです
【コメント】
輝きのあるレモンイエロー。
レモンを絞った時のフレッシュな香りと濡れた石のような
カッチリとしたミネラル香。
若干微発泡のように感じさせる刺激的なアタックとレモンを口に含んだ時のような酸味と甘みを感じる。全体的に塩を舐めたときのようなミネラル感があり、最後までキレが持続していく印象。
新鮮なタコやイカなどにオリーブオイルと塩でシンプルに
仕上げた冷前菜と。
*NV Rosso Cerbaiona
イタリア中部に位置するToscana(トスカーナ)州。皆さんお馴染みの「Chanti(キャンティ)」で有名な生産地で造られたワインです。
使用ブドウ品種は、Sangiovese(サンジョベーゼ)90%、Pinot Nero(ピノ・ネーロ)10%。
NV(ノンヴィンテージ)なのは、2017年と2018年のサンジョベーゼをブレンドしているから‼︎
造り手のチェルバイオーナさんは「ブルネッロの最高峰の生産者の一人」とも言われ、純粋な好奇心でワインの本質的な美しさ、尊さを味わってほしいという思いから、一切のスコアやレビューの掲載を拒否したそうです。
余計な事を考えず、目の前のワインに向き合う。
大事なことですね
※Brunello(ブルネッロ)
→サンジョベーゼ・グロッソの事。サンジョベーゼの亜種で、通常のサンジョベーゼより粒が大きく、果皮が厚いためコクのあるフルボディのワインが造られる。
【コメント】
淡いラズベリーレッドの外観。
イチゴやラズベリー、レッドチェリーの軽やかなフルーツの中にみずみずしいバラの花びらが香る。少しこなれた感じから古い大樽で幾ばくか熟成の時を過ごしたものと考えられる。
優しいアタックからほのかな甘味に対して、しっかりめの酸と渋み。
グリルした牛肉とダイナミックに合わせたい。