Restaurant TOYO Tokyoソムリエの徳重雄大です。

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今週もワインをご紹介していきたいと思います。

「2020 Chardonnay Kimura Cellars」

New Zealand Marlborough(マールボロ)地区で木村滋久さんという日本人の方が造るワイン。
実際にお会いしたことはありませんが、とても実直な方らしくその性格がワイン造りにも現れていると木村さんのワインを口にした人達の評価もグングン上がっているそう!

ワインへの愛は、飲み手にしっかりと伝わっているのですね。

畑はニュージーランド・マールボロ地区にある冷涼産地、
ワイラウ・ヴァレーの北側に位置し、土壌はシルトロームにたくさんの大きな石ころが覆っている沖積土。
そこに植えられている樹齢25年のシャルドネの樹は樹勢や収量が落ち着き、素晴らしいブドウが収穫できるようです。ブドウは手摘みで収穫後、全房を圧搾機にかけています。
発酵はフレンチオーク(新樽16%)にて行い、10ヶ月樽熟成させます。発酵後にMLF(マロラクティック発酵)と定期的なバトナージュをしています。

【コメント】
輝きのある淡い黄金色
香りは全体的に控えめな印象で、レモンやグレープフルーツ、白桃にパッションフルーツなど果物の要素がキレイに
上がってくる。
やや強めのアタックに、果実味からくるボリュームのある甘味、味わいの中盤から後半にかけては酸味とレモンピールのような苦味が交互に感じられ、長めの余韻を演出している。
ほのかな苦味をもつ春の山菜の天麩羅や鮑のムニエルに、その肝を使ったソースを添えた一皿などに合わせたい。
味わいの後半に感じる苦味がマイナスに働かないよう、
8〜10度と冷やし気味でサービスし、酸味とのバランスをとるのが望ましい。
コースの中盤までしっかりと活躍してくれる秀逸なワイン。