Restaurant TOYO Tokyoソムリエの徳重雄大です。

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今週もワインをご紹介していきたいと思います。

「2015 Ch. des Graviers Margaux」

フランス〉ボルドー〉メドック地区〉Margaux(マルゴー)村の赤ワイン。

マルゴーといえば、Chateau Margaux(シャトー ・マルゴー)があまりに有名ですが、メドック地区の格付け第一級ワインの中で「最も女性的でエレガント」とよく言われます。

そんな偉大なワインと同じ村で生産されるこちらのワインは、Biodynamie(ビオディナミ)を実践しながら5代に渡りワインを造り続けています。

丁寧なワイン造りは、種類の異なるアンフォラを使用することや熟成中に1日2時間程度ワインがリラックスするようにヒーリング音楽をかけたりと、様々な取り組みを行なっているそうです。

ユニークですねぇ〜

ちなみに、ボルドーにおける2015年ヴィンテージは、
グレートヴィンテージ!!!
2010年以来の当たり年と言われ、小さな粒で凝縮感のあるブドウを収穫する事が出来ました。

【コメント】
中心は黒を含んだ濃いガーネットで、エッジにかけて色合いのグラデーションを見る事が出来る。
ブラックベリーやカシスなど黒系果実の熟したニュアンスに、リコリスやシナモンのような甘いスパイスの香りが漂う。
滑らかなアタックに始まり、程よい酸味とワインに溶け込んだきめ細かいタンニンが心地よい。しとやかな果実味が上品に感じられ、エアリーで軽やかな余韻へと続いていく。
ブランドポークの旨味とそれを噛みしめた時に溢れる上質な脂に是非とも合わせたい。
女性が持つ柔和な一面と凛とした強さがバランス良く混在した魅力的なワイン。

昨今、世界中で色んなテイストのワインが造られるようになりましたが、やはりボルドーワインというのはワインを愛する者の原点であり、唯一無二の存在であると再認識を致しました。