Restaurant TOYO Tokyoソムリエの徳重雄大です。

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今週もワインをご紹介していきたいと思います。

「ノン(NON)No.5」

これはいいですよ!僕も飲んだ瞬間に虜になっちゃいました。

「ノン(NON)」シリーズは現在、No.1からNo.5まであるのですが、フルーツやハーブ、スパイスといったボタニカルを使用したノンアルコールドリンクです。
デンマークの首都・コペンハーゲンにあるレストラン
「ノーマ(noma)」で元シェフ兼ドリンクペアリングにも
携わっていた、ウィリアム・ウェイドさんがクリエイティブディレクターを務めています。

こちらのNo.5は、「レモンマーマレード&ハイビスカス」がテーマだそうで、見た目もピンク色で可愛らしくノンアルコールということで女性からも大人気!

飲んでみると〜、

淡いラズベリーレッドの外観
木苺やまだ若いイチゴにハイビスカス、微かにハッカ系の
清涼感。イチゴのヘタのような青い印象もある。
微発泡のアタックは軽快で、スリムな酸味が印象的。中盤からほのかに甘味を残しスッとフェードアウトしてゆく。
新鮮な魚介にヴィネグレットを使った前菜をはじめ、これからの季節には定番のマッシュルームのポタージュにも合わせられそうです。
さっぱりしていて飲みやすく、食事にも幅広く合わせられるノンアルコールドリンク。

ってな、感じです!!

健康意識の高い欧米では、オーガニックやグルテンフリーなど食に関するさまざまな選択が存在しています。近年、ミレニアル世代を中心に新たな飲み物の選択肢として注目されているのが、お酒のように楽しむことができるノンアルドリンク「オルタナティブアルコール(Alternative to Alcohol)」。単純にアルコールを使用しない「引き算」ではなく、ハーブやスパイス、果実などを「足し算」することで新たな楽しみ方の提案を行う新しい飲料のジャンルです。

コロナ以前からこのような動きはあったようですが、コロナ禍でより一層そのムーブメントは大きなものとなったことは間違いないと思います。

コロナは、飲食業にとっては悪の権化かもしれません。
実際のダメージも相当なものです。
しかしながら、こうした状況下において新たな飲食業のあり方や楽しみ方などが生まれていることも事実です。
制限されることもあれば、広がる世界もある、、、

そんなことを感じさせてくれた一杯でした。