Restaurant TOYO Tokyoソムリエの徳重雄大です。

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皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

先日、フランスワインを数種類テイスティングする機会に恵まれましたので、それをコメントしてみました!

APOGEE Wine

1.レクラ・ブラン 2020
輝きのある淡いレモンイエロー
まずは、クリアでみずみずしいパッションフルーツの香りがパァーッんと来て、ジャスミンや白桃が続く。
ミネラルを伴ったエネルギッシュなアタックにボリュームのある酸味が口中を支配。明るいフルーツのトーンが響き続ける。

2.マコン・ミリー・ラマルティーヌ
 キュヴェ・アルフォンス 2017
光輝く薄い橙色を伴ったレモンイエロー、ディスクは厚めでアルコール分は高めと推測する。
香りの印象は控えめで、穏やかに柑橘や花の香り、ジンジャー、モイスチャーなパン・ドゥミのニュアンス。
優しいアタックに、少し熟したレモンのような穏やかな酸味。スリムな果実味が舌を滑り抜け、さっぱりとした余韻に続く。

3.ブルゴーニュ・コート・ドール 2018
全体的に淡く、輝きのあるルビーレッド
クランチしたラズベリーやボイセンベリー、若いカシスと
甘草やクローブの優しい香りがゆっくりと上がってくる。
アタックから舌を通過してゆく際のテクスチャまで、一貫して穏やかな印象。果実味とスパイスの香りの分量が等しく、中盤から後半にかけてほんのり甘味を感じる。

4.シャトー・モンセ 2016
中心からエッジにかけてガーネットのグラデーションになっており、ふちには少しオレンジ色を見ることができる。
カシスから始まる黒系果実のニュアンスとほんのり
濡れた土やシダ、曇りの日の森を感じる。
強くも丸みのあるアタックに程よい果実味由来の甘味、
舌の裏側の方から酸味が刺激してバランスを取り、
ソフトなタンニンが味わいの全体をまとめる。

5.サン・ジョセフ・ビオ 2018
ガーネットだが、エッジにかけて淡くなっていく。
粘性は中程度で、アルコールは13〜13.5%と予想。
ピュアな赤系のフレーバーが上がってくる。イチゴやラズベリーに、かすかにザクロ、張りのあるカシス。リコリスや丁子といったスパイスも軽快に香る。
全体的に優しい印象。きめの細かいタンニンがシルキーな
テクスチャを再現しており、さぁっと舌に染み込んでいく
ような性質を感じる。
海岸に波が打ち寄せ、海に帰っていく時の足元の砂のような、、、そんなイメージ。

6.ピノ・グリ グランクリュ・ヘングスト
 セレクション・エリーズ 2017
輝きのあるレモンイエロー
いの一番に塩気を伴ったミネラルがやってきて、あとからフレッシュなレモン。微かにスモーキーなニュアンスを感じる。
アタックに爽やかな甘味を感じ、中盤から後半にかけて旨みを伴ったミネラルが長く口内に滞在する。最後は嫌な甘さを残さない爽やかさが心地よい。

少し長くなりましたが、どのワインも素晴らしかったです。インポーターさんの取り扱うワインへの想いや造り手さんのキャラクターも伝わり非常に有意義な試飲となりました。