今回のブログは、鈴木三月/Yayoi SUZUKI(TOYO JAPAN Executive Adviser)が担当します。

3月・4月に続き、今回は九州・熊本の旅。中山シェフがパリ在住の髙田賢三氏を熊本へご招待。中山シェフが、熊本の親善大使という事で、熊本市のご協力を得て、賢三氏に故郷熊本を紹介する事を目的の旅が始まった。

天気予報を見ると、熊本に入る次の日から梅雨入り…。せっかく賢三氏の日程を調整してもらったのに、天気が悪いのでは…と、とても心配した。てるてる坊主を作りたい気持ちを抑えて“晴れ女”の意地をみせる(笑)。

賢三氏と熊本に入る。まずは中山シェフ同行のもと熊本市長に表敬訪問。
全身にパワー溢れる大西一史市長。賢三氏に熊本の現状をお話して下さる。市の応接室からは、熊本城が一望出来る。天守閣はまだシートに覆われており、昨年の地震の傷跡が鮮明に残っている。熊本市長も未だ仮設住宅に住んでいらっしゃるとの事。被害の状況も伺った。自然災害の恐ろしさを目のあたりにした。

これから3日間の熊本の名所や産地(生産者を含め)伺う前に、市長からのお話を伺い、その一つ一つのお言葉を胸に、明日からの事を考える…。

大西市長を囲み記念撮影。バックには熊本城が…。

表敬訪問の後、ホテルに入るとくまモンのぬいぐるみがお出迎え。くまモンは人をホッとさせる力を持っているなぁ~っとあらためて感じた。

夜は、小料理ひとくちへ。
https://www.facebook.com/%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%A1-146940822045080/

地元の素材や熊本と言えば馬刺し。とても美味。写真は、渡り蟹のケジャン。こちらも超美味しかった。最後の焼きおにぎりのお茶漬けも最高に美味しかった。熊本一日目の夜を堪能した。

次の日の朝、目が覚めカーテンを開けると、晴天❣。ほっと胸をなでおろす。
今日からは、中山シェフに加えて、熊本出身の映画監督・行定勲氏(熊本地域創生を目的とした「くまもと映画プロジェクト」の為に手掛けた作品「うつくしいひと」「うつくしいひと サバ?」も制作)も、この熊本ツアーに合流して下さいました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%AE%9A%E5%8B%B2

最初に訪れたのは、被災した熊本城。監督自ら熱心にご案内して下さいました。実際に見ると地震の跡あとが、鮮烈に目に飛び込んでくる。地震の大きさが分かる。飯田丸五階櫓の石垣が崩壊、深刻な状況であった。

その後、中山シェフの故郷・菊池市への移動。
まず腹ごしらえの為、熊本市や他市からも多くの常連客が訪れるナポリピッツア研究所イルフォルノドーロへ。シェフの原田さんは究極のチーズ職人でもある。ここでは、熊本の素材を使ったピザを堪能。
https://www.facebook.com/napolipizzakenkyujo/?rf=103513766464451

レストランにはサプライズで、江頭実菊池市長がいらっしゃいました。そして、中山シェフのお母さまもその後サプライズで登場❣

同行していただいている行定監督と菊池市長。

昼食後は、阿蘇に向かう。行定監督ご推薦の大観峰へ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%A6%B3%E5%B3%B0

熊本の雄大な自然を肌で感じ、その後白川水源へ。
http://www.vill.minamiaso.lg.jp/map/shirakawasuigen.html

夕食は、高森田楽保存会へ。自然の中で、熊本の食材を堪能。
http://www.asonavi.jp/spots/detail/1552

3日目の朝。晴天(^^)/。
梅雨入りで雨模様の予報が…毎日良い天気。

最初に訪れた場所は、監督ご推薦の三角西港(世界文化遺産)へ。石積みの埠頭や水路、そして明治の面影を残す建築物…。西洋風のモダンで美しい建築物がひときわ目を引く三角西港。1902(明治35)年以前に建てられ当時の面影を色濃く残している旧髙田回漕店も目を引く。

髙田回漕店の前で取材中の賢三氏と行定監督をバックに中山シェフと歩く。

昼食は、蛇の目寿しで、天草の海の幸をお腹いっぱいいただきました。
http://www.jyanomesusi.com/

その後は、天草の(有)天草フーズへ。
http://amakusa-foods.co.jp/company/
熊本随一の漁場である天草は、豊かな海に囲まれている。天草フーズは、活魚のみを扱っている生産者。中山シェフとのコラボがいつか?実現出来れば(^^)/。

賢三氏も実際に試食。プリプリの車海老を食し、美味しそう。

何やら生け簀で楽しそうな、賢三氏と中山シェフ。そして三代目社長の渡邊氏と。

その後、天草五橋へ。
天草五橋では、皆さんもニュースでご存知の通り、橋が土砂で落ち、道路が寸断されていて、まだ復旧されておらず、自然災害の恐ろしさを物語り、自然の風景の中で、その光景を目の当たりにし、言葉を失う状況でありました。

その後、熊本の窯元の一つである、丸尾焼へ。
http://maruoyaki.com/
天草は『天草陶石』の島だそうです。『天草陶石』とは、白磁の原料となる石のこと。
有田焼や瀬戸焼など、なんと、日本の80%以上の白磁は天草の石を使っているとの事❢ 丸尾焼:天草の中心部、本渡にある土ものをメインとした窯元で、江戸時代から続く歴史があるそう。現在は五代目・金澤一弘さんが中心となって作陶されている。

3日目最終日の夜は、リストランテ ミヤモトへ。
http://forzakenken0609.wixsite.com/ristorantemiyamoto
熊本の豊かな自然があるからこそ実現できる生産者の皆さんの想いがこもった『大地の恵み』その想いに少しでも寄り添えるようなお料理を提供していらっしゃいます。

4日目の朝、くまモンとの出会いがあり、とても有意義な熊本の旅を終了致しました。

くまモン忙しい中、会いに来てくれてありがとう❣。

中山シェフは4日目も熊本の生産者を巡り、素材との出会いを求めて旅を続行。飽くなき素材の追求。そして素材に対する真剣な眼差しは、中山シェフの料理に向ける熱い想いや故郷への想いも感じられ、Restaurant TOYOのこれからの更なる飛躍に繋がると確信させられた貴重な時間でした。

末筆ですが、賢三さん、行定監督、お忙しい中ご同行いただきましてありがとうございました。この場をおかり致しまして御礼申し上げます。

鈴木三月